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10月の誕生石
オパール(opal)は、鉱物の一種。和名は蛋白石(たんぱくせき)。宝石として扱われ、10月の誕生石とされている。石言葉は希望、無邪気、潔白。
特に日本で好まれている宝石で、ミルク地に虹色の輝きをもつものは中でも人気が高い。宮沢賢治は、彼の作品『貝の火』、『楢の木大学士の野宿』でオパールを取り上げて、その輝きについて描写している。
オパールはドイツ語読みである。英語ではオーパルと読み、前述の宮沢賢治は作品中でオーパルというつづりを好んだ。
化学組成はSiO2・nH2Oで、成分中に10%ぐらいまでの水分を含む。モース硬度は、5 - 6。比重1.9 - 2.2。劈開性:なし。
潜晶質(隠微晶質)であり肉眼では非晶質のようにみえる。ブドウ状または鐘乳状の集合体や小球状のものとして産出される。
透明~半透明の宝石で、ガラス光沢・樹脂光沢をもち、無色のものから乳白色、褐色、黄色、緑色、青色と様々な色のものがある。まれに虹色の美しい輝きを持つものも存在する。
種類
特有の蛋白光を持つものをノーブル・オパール(貴蛋白石、Noble Opal)といい、宝石として扱われる。また色によってブラック・オパール(黒蛋白石、Black Opal)、ファイア・オパール(火蛋白石、Fire Opal)と区別される。一般的にファイア・オパールは遊色のないオパールの事を示す。
また光沢が不十分なものは普通蛋白石(Common Opal)、水分が蒸発したものを透蛋白石(Hydrophane)という。
堆積岩中に埋没した樹木の幹や動物の遺骸と交代したものがあり、樹と交代したものを木蛋白石(Wood Opal)という。研磨するときれいな木目がでることから珍重されている。
成因
主に火成岩または堆積岩のすき間に、珪酸分を含んだ熱水が充填することでできる。そのほかにも、埋没した貝の貝殻や樹木などが珪酸分と交代することで生成されたり、温泉の沈殿物として生成されるなど、各種の産状がある。オーストラリアでは恐竜の化石がオパール化して発掘されたこともある。
用途・加工法
カボション・カットでカットされ、ブローチや各種の装飾品に加工されている。
オパールは宝石の中で唯一水分を含むため、宝石店などでは保湿のため、水を入れた瓶やグラスを置くところが多い。水分がなくなると濁ってヒビが入るためである。ただし、指輪などに加工されているものは、普通に取り扱っている限りは特に問題がない
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トルマリン(tourmaline)は、ケイ酸塩鉱物のグループ名。結晶を熱すると電気を帯びるため、日本名・電気石(でんきせき)と呼ばれている。宝石のひとつで、10月の誕生石である。石言葉は「希望」。ブラジル、スリランカ、アメリカなどで産出される。
トルマリンの語源はセイロンの現地語であるシンハリ語の「トルマリ」(turmali)からきている。これは、もともとイエロー・ジルコンの呼び名で、ジルコンとトルマリンが混合した石を呼ぶのにも使われていたが、それが誤ってトルマリンのみに用いられるようになったと言われている
宝石としてのトルマリン
色は、無色、紫、青、緑、黄色、褐色、赤、ピンク、黒など多彩な色合いがあり別々の石と考えられたため、色により名前が付けられている。
- アクローアイト(無色)
- ルーべライト(赤色、ピンク)
- シべライト(赤紫色)
- インディコライト(青色)
- ドラバイト(褐色または黄色)
- ショール(黒色)
- パライバ(ネオンブルー、ネオングリーン)
- バイカラー(2つのカラーが混在)
- パーティカラー(3つ以上のカラーが混在)
- ウォーターメロン(赤色またはピンク+緑色、バイカラーの一種)
ただし、こういった呼び名はまぎらわしいので、GIAは推奨していない。基本的にはイエロートルマリン、というふうにトルマリンの前に色をつけて呼ぶほうが無難である。たとえばルベライトにしても、赤からピンクオレンジまで色の範囲は幅広く、混乱を招くことがある。インディコライトは上に青色とあるが、実際には藍色に近い濃いブルーのものを称する。さらにグリーンでもクロムがはいったクロムトルマリンは、プレミアがつく。
また、特殊効果として、キャッツアイトルマリンが有名である。品質は様々で、キャッツアイが出るからと言って価格にプレミアはつかない。そして数は少ないが、緑から赤もしくはピンクにかわるアレキタイプトルマリンもあるが、これも緑色の部分がはきわめて黒に近く、またカラーチェンジも鮮やかなものは少なく、高品質のものはなかなかない
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11月の誕生石 トパーズ
トパーズ(topaz)は、水晶より少し硬い珪酸塩鉱物。和名は黄玉(おうぎょく)。11月の誕生石。フッ素やアルミニウムを含み、様々な色を呈するが、宝石としては淡褐色のものが上質とされる。加熱や放射線照射などで色が変わる。結晶の上下方向に劈開性があり、強い衝撃を与えると内部亀裂が発生することがある。
トパーズの色のあれこれ
- インペリアルトパーズ シェリーカラー(黄褐色から橙褐色;橙~黄~褐)『OH-タイプ』赤褐色トパーズ(RaddishBrownTopaz)が起源
- ブルートパーズ : 青、藍 放射線照射されたものが多い
- シャンペントパーズ : 薄茶色 天然ブラウンカラー
- グリーントパーズ : 放射線処理されたものが多い
- ピンクトパーズ : 『OH-タイプ』
- カラーレストパーズ :無色;外見はダイヤモンドに似る
- ミスティックトパーズ : チタニウム照射技術でトリートメント
トパーズは基本的には二種類にわかれる。一つは上にあげたOH-typeでこれは屈折率が高く、光に長期間さらしても褪色しないとされる。ブラジル産のいわゆる「インペリアルトパーズ」がこれにあたる。また、ブラジルやパキスタンで産出するピンクトパーズもOH-typeであるが、後者はもうひとつのタイプであるF-typeが混ざっているという報告もある。そのF-typeであるが、実は大半のトパーズがこのタイプである。ロシア、ナイジェリア、スリランカ、メキシコ、そして量は少ないが日本で産出するものは大抵このタイプである。色は無色、ブルー、ブラウンとあるが、出回っているブルートパーズはほとんど無色のものに放射線を照射したものである。天然のブルートパーズは意外と少なく、あってもライトブルーである。また、ブラウンのF-typeのものは、残念ながら光に長時間さらしておくと褪色する傾向があるとされる。どの程度あてれば褪色するかは石によって違うが、いずれにせよ、安定性がないのでジュエリーとしては不適切と言わざるを得ない。
日本の産地
石井研堂『明治事物起原』(橋南堂、1908年(明治41年)1月)によれば、日本では西洋の鉱石学が伝わるまで、黄玉(トパーズ)と水晶を区別するすべを知らなかった。同書によれば、明治3年(1870年)、高木勘兵衛が美濃国(岐阜県)伊那郡苗木山が「細くして糸のごとき」鉱石を発見したのが日本でトパーズが知見された最初という。ただし、高木の発見した石の特徴は緑柱石に近く、この時発見したのが本当にトパーズだったかは疑問が持たれている。
その後、水晶にしてはやや硬すぎ、細工に困る石が次々に採掘され、その石が高価で売れたことから、ようやく土地の者の注意を引くようになった。高木は教育博物館の者にその石を売ったとき、初めてその石が黄玉という貴重品であることを知ったという。高木はトパーズで財をなし、「トパズ勘兵衛」と呼ばれた。
日本では、岐阜県恵那郡、苗木地方の他、滋賀県大津市、田上山が有名な産地である。
宝石言葉
宝石言葉では、トパーズは誠実という意味を持つ。